GRIDMANというバイブル

SSSS.GRIDMANについてひたすら思ったことを書く場所です。

【SSSS.GRIDMAN】ナナシA、Bはなんだったのか

 SSSS.GRIDMAN8話で登場した怪獣、ナナシ。新条アカネが作った怪獣の中で形態変化がある唯一の怪獣です。作中でも基本肯定的なアレクシスをして「いいのかい?そんなので...」と言わしめたり、死体が残ったり、"中の人"が出てきてしまったり、それがフルパワーグリッドマンを圧倒したり、かなり特異な怪獣です。

公式サイトより

して、こいつは結局何だったのか?風呂の中でぼけーっと考えてた所一つのアイデアが浮かびました。ちょっとそれについて話していこうと思います。

 

そもそも怪獣とは何か?

1.GRIDMANにおける怪獣

 GRIDMANにおける怪獣のほぼ全ては、アレクシスによるインスタンス・アブリアクションによって起こされたものです。

 7話での「憎しみが強いほど強い怪獣が生まれる」という旨の発言、12話の「もう怪獣は作れないと言っておいて 君の中にはまだこんなにもすさまじい情動が残っているじゃないか!」というセリフから見るに、怪獣のパワーの源は"激しい情動"。

 また、基本的には感情の強弱が怪獣としての強さに直結していると思われます。実際、11話で出てきた"有りもの"の怪獣たちは、赤く光るデザインが灰色になっており、また全体的に弱くなっている印象を受けます。(アンチくんを下げてるわけじゃないヨ)有りもので済ませるのが仕方ない手段だというのは、情動がこもっていないから弱い、という考えです。

またバロックパールが使われている描写もありますね。個人的にはバロックパールを起点に激しい情動を流しこんで怪獣化させている...あたりが妥当な線だと思っています。

 

2.DYNAZENONにおける怪獣

 所変わって、次はDYNAZENONにおける怪獣について見ていきましょう。DYNAZENONにおける怪獣は、GRIDMANより分かりやすくバロックパールからできています。特にゴルドバーンが凡例として感情を注いだ人間が分かりやすいので見ていきましょう。

公式サイトより

 ちせの当時の感情、ひいてはゴルドバーンを育てた感情は、激しい情動というよりかは暗い、じめじめしたネガティブな感情といった表現の方が似合うように感じます。具体的には劣等感、疎外感あたりでしょうか。また、DYNAZENONにおける怪獣は優生思想らが何か手を加えて怪獣化しているわけではなく、バロックパール自身が感情を吸って育ちます。

 

必要となる情動・感情の種類、そしてどう怪獣となるかがGRIDMAN怪獣とDYNAZENON怪獣の違いです。

 

ナナシは?

 本題に戻ります。結論から言うと、ナナシAはGRIDMAN怪獣、そしてBはDYNAZENON怪獣、だと思います。アレクシスが起こしたナナシAの中で、内側でバロックパールが育っていて、それが中の人、だったということです。

 まずナナシA。アレクシスは1話でグールギラスについて「情動的で素晴らしい姿だねえ」と評価しています。つまりアレクシスの怪獣の評価は情動が基準だと考えることができます。そうするとアレクシスが「いいのかい?こんなので...」と評したのは、見た目のデザインのみならず、そこに込められた情動の強さも含まれるとすれば、先ほどの論の通り、ナナシAが弱かったことに繋がります。

 次にナナシB。先ほどのDYNAZENON怪獣、ゴルドバーンの例と比べると非常に似ている点がいくつか見つかります。まず、ちせが感じていた疎外感。前の9話でグリッドマン同盟3人から全員に拒絶された新条アカネの疎外感「夢でも届かないの?」と繋がります。ついでにBが発現したのはアンチを自ら拒絶してしまったとき。周りには誰もいないという感情が強くなっていたり?

 

もう一つは破壊。ナナシBは、アンチ曰く「新条アカネの心そのもの」として、重要な町の管理怪獣を破壊して回ります。心そのものといっても、本心で望んだというよりかは潜在的な「もうどうにでもなってしまえ」という気持ちと考えた方が後の反応からして自然です。 

同じくゴルドバーンも、ちせの潜在的な学校に対する負の感情から、ぶっ壊そうとしています。

ゴルドバーンの場合はちせが理性的に「これはダメだ!」と思えたから破壊は防げましたが、ここで自制心が働かなかったのがナナシBによる管理怪獣の破壊だったのではないでしょうか。もしかしたらアンチ改めナイト君がDYNAZENONに登場したのはナナシBとの闘いがあったから...というのは少し考えすぎかな。

 

余談 爆発

 ここからはただの妄想です。ナナシAの死体が爆発しなかったのは内側でBが育っていたからでは?と思っていたのですが、DYNAZENONボイスドラマ3.3話で、3話での戦いで、爆発攻撃を防ぐために宇宙に行ったのに怪獣は最後爆発して終わったということについて、夢芽さんが「中の具になんか燃えやすいものでもあったんじゃない?」と言っていましたが、もしかしたらバロックパールが爆発の要因なのでは?と。つまり、ナナシAは倒したけどBが育っていたからダメージがバロックパールに届かず爆発しなかったんじゃないかと。...あれ、よく考えてみるとバロックパールが使われてないゼッガーって爆発しなかったよね?ちょっとこれ現実味帯びてきた?