GRIDMANというバイブル

SSSS.GRIDMANについてひたすら思ったことを書く場所です。

「私は友達じゃないの?」【SSSS.GRIDMAN】

「私は友達じゃないの?」

新条さんのセリフです。このセリフは二回、七話と九話でそれぞれ裕太と内海に対して言っています。

七話

裕太が言われた時は、言い淀んで返答が出来ませんでした。そりゃあそうだろうよ、どう答えればいいねんこの質問。裕太の心情としては六花や内海を裏切りたくないというニュアンスで言ったんでしょうけど、一回屋上でご飯食べたりしたくらいのすごい微妙な相手でかつ現状戦っている相手でかつ神様に、ただでさえ答えづらいこんな質問されて答えられるわけがないじゃないですか。

七話

新条さんの言い方は...自分も友達だと当然だと思っているようにも返答に困らせるつもりのような言い方にも思えて判断しづらい。ただまだ怪獣で問川たちを消したことの罪悪感が皆無って状態での質問とみた方がすんなりくるから前者かな?その後の反応も前者の方がしっくりくる。

 

九話

九話でのこの質問は、すでに裕太に拒絶されかけて、「うちにこない?」という強引な方法で内海を夢の中へ引きつけようとしたのが失敗してしまって、裕太と同様に友達を理由に離れられてしまった時に問ったセリフです。すがるような声が魅力的。その時の内海の返答が、

「もし俺と新条さんが本当にこういう形で出会えていたら....友達だったのかもしれない...」

なんていうか...事実なんだよ。多分何よりも新条さんが一番分かってるでも逃げたかった事実なんだよ。めちゃくちゃ現実を突きつけるこの返答には新条さんもこの表情(?)。

あそういえば内海の言う「こういう形」は本編でも起きかけていたわけですが、世界がズレた原因はそう、グリッドマン君の存在ですね。

 

十一話?

この二度の拒絶で友達と呼ばれることがなかった新条さんは、自分と裕太、内海、そして六花の三人と自分が分かれてることを強烈に分からされてしまったわけです。でもご存じの通り、六花さんはずっと新条さんのことを友達と思っていたし、彼氏役、ヲタ友役であった二人以上に友達役だった六花さんなら答えてくれたんです。八話でのバスでのセリフから見るに本当は新条さんが一番それを分かっていたはず。でもふさぎ込んでしまった。十一話ではわざわざそれを言いに来てくれた六花さんに対して「あっちの人達の所に帰ればいいじゃん!」と言い放ち、友達だと思ってるという言葉に対しても自分がそう設定しただけと否定してしまいます。それでもなお友達だと言い張る六花さん。芯つええなこの人。


「アカネは私のことをどう思っているの?」逆に言われる側になった形。六花さんに促された答えは十二話まで持ち越しとなったわけですが、最後には誰かに「自分は友達か」を問うでもなく、最終的に自分から友達である、と言えたわけです。六花さんが友達だと言った時も自分がそう思っていると言っていたし、どうやら相手から友達と思われているか、より、自分が友達と思えるか、これが重要だというメッセージに思えます。

 

同じようなセリフがあって内海の返答手厳しいな...と思って書き始めたのにすっごい深いことに気づいてしまった...おもしろこのアニメ....